オリックス@ソフトバンク 3連戦(オフシーズン企画)
2015年 11月 23日(月曜日) 19:51

開幕から4戦目に西投手が2015年初先発。2014年度は後半調子を落とすも、12勝をあげている。オリックスとしては金子投手と共にローテーションの中心となる投手である。その投手が4戦目に先発。ソフトバンクが今シーズンも優勝候補の筆頭であることから、3戦目のルーキー山崎投手ではなく、このソフトバンクの頭の試合に西投手をもってきたのかもしれない。

その意図するところはどちらでもいいが、私自身は長いシーズンのことを考えると、対戦相手よりも自軍の先発陣の実力どおりにローテーテョンを回すほうがいいと思う。ソフトバンク2戦目に3年目の松葉投手、3戦目に東明投手が登板してローテーテョン全員が登板したことになるのだが、これは実力順のローテーションではないようだ。

27日にディクソン投手、28日バリントン投手、29日に山崎投手、30日は休みで、31日に西投手、4月1日は松葉投手、2日は東明投手。私なら、松葉投手か、東明投手を先発させず、中5日でディクソン投手を先発させるだろう。先発投手は100球か、6回ぐらいで交代させ、後はブルペンに託す。東明投手か、松葉投手はソフトバンク1戦目に西投手が7失点して4回1/3で交代するのだが、そういうときにロングマンとして投げさせる。

ローテーション3巡から5巡ぐらい、約1ヶ月は5人ローテーションで回していく。そのうちエースの金子投手が帰ってきたら、怪我明けは5回から7回まで限定で投げさせる。しかし、金子投手は試合を作れる投手だから、中5日で回ってもらう。ディクソン投手、バリントン投手はアメリカ人投手だから、中4日、中5日は問題ないはずだ。金子投手、西投手、2人の助っ人をずっとそれで回す。若い松葉投手、東明投手、山崎投手はその間に入れていく。

そうすることにより、先発は試合をつくることに、ブルペンは常に7回以降は出番があると準備をするようになる。もちろん、シーズン後半になり勝負所になれば、エースの金子投手や、西投手は完投、完封はしてもらう。球数も100球から120球は行ってもらう。ただ、オリックスはこの年シーズン後半にリーグ優勝も、クライマックスシリーズ進出も不可能となる。そうなれば、今度は若手中心に先発のチャンスを与える。つまり通常の1週間に1度の登板にする。しかし、次のシーズンのためにも120球以上は投げさせないようにする。若手も基本的には週1度の登板でいいが、翌年のために100球限定、中4日や中5日の練習もさせる。もちろんその投手の調子が上がってきていたらの話だが。

さて、このシリーズの1戦目に西投手が4回1/3で交代することになるのだが、できれば5回を責任持って投げさせる必要がある。そうすることで、最低でも先発投手は5回を責任持って投げなければならないという責任感を持つ。西投手は82球で交代したが、 やはり100球か、5回は投げて欲しかった。

また、日本では投手交代時に、投手コーチがマウンドに上がってきて交代を告げる。アメリカでは、監督が自らマウンド上がってきて投手に何か声をかけて交代させる。その時に、気の利いた言葉をかける監督もいれば、何も言わない監督もいた。できれば監督は、「次頑張ろう」とか、「内容は悪くないよ」とか言って投手が少しでも気分良くマウンドを降りることができるような状況を作ってあげなければならない。特にエース級にはそうだ。日米ともに監督が選手よりも力を持っているのだが、それでもそういう言葉を毎回かけると「この監督のために頑張ろう」というようになる。もちろん、本当にカッカしている時は、監督にも当たってしまう投手もいるだろうが。正直、私もそんな態度をしたことを覚えている。それでも何もなかったように水に流す、そんな監督が名監督、真のリーダーなのだろう。

日米ともに監督が野手出身であれば、どうしても投手と監督が話す機会が少ない。その意味でもマウンドでの一言、二言は、大事だと思う。日本では監督がマウンドに上がっていくことはないですが、それを変えてもいいのではないかと思う。

あと、そのシーズン先発を任せる投手たちには、最初の3登板から4登板は5回以上は投げさすか、80球から100球は常に投げさせたい。5失点から7失点ぐらいは我慢するべきだ。特にベテラン投手や、実績のある中堅にはそうだ。もちろん、松葉投手や山崎投手、東明投手などの実績のない若手は、2登板ぐらいで、うまくいかなかったら中継ぎに回すのも一つの手だろう。しかし、私も土井監督にしてもらった(5連敗しても使ってもらい続けた)が、この投手は将来的にも自軍の中心先発になると予感すれば、前半戦は我慢して使う必要があるかもしれない。

どちらにしても、気難しい先発投手陣(彼らは常に自分中心に回ってきた)をどう操るかは監督の手腕だ。ベテラン投手には気分良くピッチングしてもらうように、若手には厳しくも思いやりをもって接する。そうすると1シーズン投手陣はうまく回る。

それとブルペンの話をすれば、ブルペン投手は抑えようが、打たれようが、登板機会があればどんどん育っていく。3度も4度も連続で打たれる投手は、1軍に残る、あるいはプロでやっていく実力がない。しかし、一番だめなのは、打たれてから長い間登板させないことだ。とにかく、見切りをつけるまでは登板間隔を空けずに投げさせることだ。その意味でも先発は完投よりも、先発クオリティースタート(6回3失点以内)をできるだけ多く取らせる。つまり、中4日、中5日でどんどん投げさせ、100球ぐらいで交代させる。その後に、どんどんブルペン投手を投げさせる。これが近代野球の投手起用だ。

さて、日本プロ野球では、日程の都合上なかなかできないことを述べてしまったが、あくまで、私が思った通りにオリックスの2015年シーズンをこのように振り返っていきたい。打線についても、どんどん違う見方で述べていこうと思う。すべてが正しいわけではないし、日本では使えないアイデアもあるだろうが、少しでもヒントに、あるいは面白いと思ってもらえればと思う。(日本プロ野球)

長谷川滋利