今年3度目の優勝
2016年 4月 06日(水曜日) 15:07

先週末、4月2日、3日の2日間、PGAツアーが行われるPGA West TPC Stadium CourseNicklaus Tournament CourseGolf Channel Amateur Tour Western Mastersが行なわれました。チャンピオンシップ・フライトでは20人、全体では約350人が参加したこのトーナメントで、初日イーブン、2日目1オーバーで優勝しました。これで今季は3勝目。それほどショットが良かった訳ではなかったけれど、メンタル面が良かったためにこの結果になったと私自身は分析しています。

初日のTPC Stadium Courseはグリーンが遅く、前半はパットで苦労しましたが、ターゲットをホールよりも50cmほど後ろにしてからは、グリーンのスピードが合うようになっていきました。

バック9からスタートした前半。2ホール目の11番ホールでのパー5、2打目を上手く刻んだつもりが、フェアウェイが大きく左側に傾斜していたために、フェアウェイ左のラフからの3打目となってしまった。その3打目は、ラフが深く、その上、かなりつま先上がりのショットで、結局ボギーを叩いてしまった。この2コースは、1度もラウンドしたことがなかったので、ウェブサイトで前日にそれぞれのホールの下調べをし、当日もコースガイドを買って、入念にホールごとによく見てから注意しながらラウンドしようとしたが、やはりサイトや紙の上では分からないことは多い。この11番ホールのボギーもそういう意味では仕方がなかった。しかし、16番ホール、17番ホールでは連続バーディー、それ以外は全てパーと、知らないコースでの無欲のプレーが幸いしたといったところでしょうか?

フロント9に入ってからも2番ホール、7番ホールでちょっとしたミスからボギーを叩いたが、6番ホールの200ヤード以上ある、右は池の難しいパー3でバーディーを取り、それ以外は全てパー。無欲のプレーが初日はできて、終わってみれば2位以下に3打差をつけるイーブンパーの良いラウンドとなりました。

Golf Channel Tour中では、ビッグイベントであるこのトーナメントで優勝するということはなかなかの名誉なこと。自分にプレッシャーをかけながらも優勝しようと、初日を終えてその夜、息子の大学野球を観戦しながら、メンタル面の強化を図るためにBob RotellaThe Golfer’s Mindを読んでいると、その時の私に重要と思われる「メンタルマインド」がそこに書いてあった。以下がそこに書いてあった次の日の私に必要だと思われることでした。(以下は英語を私が日本語に訳したものなので、おかしい表現もありますが)

自分自身と自分のスイングを毎回信じる。打ったゴルフボールが何処へ行くか完全にコントロールすることはできない。自分自身を信じることは完全にコントロールできる。

プリショット・ルーティーンは毎回行う。

ボールの後ろからターゲットを見る、1回練習スイングをする、ターゲットを見て、ボールを見て打つ。その間のテンポはいつも同じ。良い結果だけを考える。

今の瞬間を大事に。自分のスコアーがどうなるか? トーナメントのどの位置に自分がいるか? などをラウンド中に考えない。アンダーで回る、70を切るとかいうことを考えない。自分のショットを批評したり、分析したりするのを差し控える。

今日ゴルフ場で起こることに対して、悩んだり、怒ったりしない。バッドブレーク、自分のミス、不運な状況に合っても受け入れる。一日中、常にグッドムードで心は良い状態でいる。

自分の本能、決断を信じる。

ラウンドが進むごとに、よりゆったりと、より自由な感覚を持ち、そして、より自信に満ちていく。

今日の自分のウェッジ、パターを愛する。

毎ショット、ターゲットを決め、それに向かって打つと、常にターゲットに自分のボールがいく。

毎ショット、揺るぎのない理想のレベルの強さを維持する。

I will play great play today.

これを紙に書いて、2日目の最終日のラウンド前、ラウンド中の困った時に読み返そう。そう思って次の日に備えました。

2日目のNicklaus Tournament Courseは前日のTPCと違いグリーンはそこそこ速かった。そういう意味では前日のようにパッティングに苦労することはなかった。一緒にラウンドするのは、前日3オーバーで2位の選手と、4オーバーで3位の選手。その1つ前のグループにはもう2人4オーバーで3位タイにつけるプレーヤーがプレーしている。その中の1人には、サンディエゴから参加しているGolf Channel Tourの優勝常連の日本人選手も参加していた。もちろん、それらの選手のことも気になるが、上記したメンタルトレーニングの通りにプレーしようとこの日は心がけた。

1、2番ホールは共にバーディー逃しのパー。3番ホールのパー3は、ピンそばにつけバーディー。その間に一緒にプレーする2人は、3ホールを終えて共に1オーバー。その時点ですでに4打差、5打差をそれぞれつけている。そして迎えた4番ホール、545ヤードのパー5。ドライバーはドロー気味の完璧なショット。2打目は残り230ヤード。2番アイアンでフルショットした球はグリーンのちょっと左方向へまずまずのショット。しかし、行ってみるとグリーン左の意外にむずかしいライにボールはあった。ピンに絡ませるにはフワッとした柔らかい球を打たなければならない。ここまでの流れからいって完璧なショットが打てると踏んだ私は、ロブショットを打った。ほぼ完璧と思ったそのショットはわずかにショートしてグリーンに乗らず。あと1ヤード大きければ完璧だったのだが。気を取り直して急なダウンヒルラインをエッジからパターで打った。しかし、このPGA Westのエッジはかなり芝が長く、その長い芝の上で止まってしまった。せっかくのバーディーチャンスが一気にボギーピンチに。もう一度パターでダウンヒルパットを入れに行くと、今度は2mほどオーバー。そのボギーパットも外してこのホールはダルブボギーになってしまった。そしてこのホール、2位のプレーヤーはバーディーを取って、一気に3打を縮められて1打差まで迫ってきた。そこで昨晩に準備した紙をさっと読み返した。「やはり、1打1打に集中して自分のゴルフをしよう。相手は関係ない。」

その次のホールも不運が続いてボギー。ただ、2位のプレーヤーもボギー。しかし、もうその頃にはそのプレーヤーのことはそれほど気にしていなかった。そして迎えた6番ホール、10mほどのバーディーパットを沈めてバーディー。このホールが全てだったように思う。その後は上記のメンタルトレーニング通り、ホールを追うごとにゆったりとした気持ちになり自信も取り戻した。残りの12ホールを2バーディー、2ボギー、8パーのイーブンで周り、2位と5打差をつけての余裕の勝利となりました。

追いかけられる方は結構きついというが、上記のメンタルトレーニングに沿ってプレーすればそれほどきついものでもない。逆にゴルフでのメンタルトレーニングが上手くいくことの楽しみを覚えたトーナメントとなりました。いつもこれほど上手くいくとは限りませんが、それも上記したようにゴルフの醍醐味。コントロールできることに集中して常に良いムードでプレーする。今後もこのメンタル状態でプレーできれば、それほど好調でなくても良い成績は納められるだろう。

(ゴルフ)

長谷川滋利