バーバ・ワトソン、2度目のマスターズ優勝
2014年 4月 16日(水曜日) 08:40

タイガー・ウッズが怪我のために出場せず、フィル・ミケルソンは予選落ち。それでも今年もマスターズは盛り上がった。優勝争いは20歳のスピースとバーバ・ワトソンとの一騎打ちとなったが、最後はグリーンジャケットに袖を通した事があるバーバが2度目のマスターズ・チャンピオンとなった。

マスターズが行われるオーガスタの18ホールのトータルの距離は、2001年にタイガーが優勝した後の2002年7270ヤードに延びたが、現在では7435ヤードとなった。ほとんどの選手が、この距離とむずかしいセッティングに苦労する中、バーバはほとんどのパー4をウェッジで2オンし、パー5もほぼ2オンしてしまう。バーバにとってのこの距離は、他の選手に対してのアドバンテージでしかない。

最終日の13番ホール。ほとんどの選手が3打目をウェッジで打つ。バーバもウェッジでグリーンを狙う事は同じだが、なんとそれは2打目である。9番ホールは460ヤードあるが、バーバは2打目をサンドウェッジで打った。ドライバーの距離だけではない。4番はパー3で222ヤードあるが、そこは5番アイアン。参考までに私は222ヤードなら3番アイアンか、ユーティリティーの3番を使う。私も飛ぶ方で、ドライバー300ヤードは飛ぶ。バーバが桁違いに飛ぶ事が分かるだろう。

ただ、飛ばさなければ上位はむずかしいかと言えばそうでもない。その事は、ベテランプレーヤーのバーナード・ランガーが7位、ミグエル・エンジェル・カブレラが4位に入った事を見れば分かる。ランガーは56歳でシニアツアーをメインにプレーする選手。カブレラも50歳で今年からシニアツアーに参戦する予定だ。距離が出ない分を技でカバーすれば、7435ヤードのマスターズでも上位進出できることをこの2人が証明した。

さて、このバーバは35歳のゴルフ界では中堅選手だが、PGAツアーでは通算6勝、メジャーでの勝利はマスターズの2勝だけ。この選手がタイガーやミケルソンのように本当のトッププレーヤーになれるかどうかは、今シーズンの今後にかかっていると言ってもいいかもしれない。昨年は0勝に終わった彼も、今年はすでにこれで2勝目。このままもう数試合勝てば(できればメジャーでもう1勝)、名実共にスーパースターの仲間入りとなるだろう。

(ゴルフ)

長谷川滋利